ソファでうとうとしている姉に
ここで寝てはいけないよと声をかけた.
「・・・ぬぬぬ・ぬ・・」
なにか言っているので
近くでもう一度聞いてみた.
「・・・ねこマダム・・・」
な!何だそれ!どういうことだ?
え!わたし?わたしが?
ね・こ・ま・だ・む?
・
・
・
すっかり深い眠りに入った姉を
起こすわけにもいかず
真っ暗な天井を見上げながら
想像してみた.
眠たかったのに
いろんな ねこマダムが登場するわ
ねこマダムがお茶会まで開くもんだから
どんどんどんどん ねこマダムが現れて
それはそれは豪華で・・・
もちろんお食事は
キラキラしたガラスの器に
☆☆☆☆☆のモンプチ.
だれかがそのガラスを
キラキラした銀のスプーンで
チーンとならして食事開始.
語尾は「ザマスのよ」
あなたを「あーた」
・
・
・
いつのまにか
これってデヴィ夫人では?
と気付き
20分も経った時計を見て
深呼吸して寝た.
今朝 電車で
姉に昨夜の事を聞いてみた.
「は?」
忘れてた.
私の中のねこマダム.
レースの三角に折ったハンケチで
そっと涙をぬぐう.
そして
「ねこマダムって猫じゃない.」
「猫を飼ってるマダムのこと.」
「お金持ちの人間.」
「それ言うならマダム猫.」
・・・あぁ 解釈まちがえてた・・・
私のなかのマダム猫たちが
お茶会を涙で締めくくってる.
あんなに楽しそうだったのに・・・
モンプチ談義ではしゃいでいたのに・・・
残念でならない・・・
ありがとう!マダム猫たち!
とっても楽しかった!
わたしもっと日本語勉強する!
こういう間違い多いような気がしてきた!
姉の寝言に
ひとりてんやわんやし,
日本語の弱さに気付けた
妹の話でした.
0 件のコメント:
コメントを投稿